おひとりさま 大人女子 受け流すこと
彼と一夜を共にしたあと、次の日も一緒に過ごし、誘われるままに彼の家へ。
今までの経験上、心構えはあったけど、玄関の向こうには想像を超える風景が広がっていました。
恐らく、それまで家族と暮らしていたそのまんま。元奥さんがこどもたちとその家を出ていったそのまま。
掃除もままならず、雑然と物が散乱していました。
壁には家族の似顔絵、彼が撮したであろう元奥さんと子供の写真。
私は言葉を失いながらも特に触れませんでした。
離婚してしばらく、彼は子供たちのために、元奥さんと子供たちが戻ってくる事を待っていたこと、仕事が多忙な為に最低限の家事しか出来ないこと、そして何よりも、片付ける気なんて起きなかったんだろうなぁと。
ただ彼のそばで、今現在の彼だけを見つめて過ごしました。
彼が前に進もうとしている、そう信じて。